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表紙裏 たろうちゃんの ために
せかいでたったいっさつの えほん


おとうさんとおかあさんのところに
うまれてきてくれて、ありがとう!


2007
パパとママより







文章なし







ようこそ! たろうちゃん
ようこそ!あかちゃん






なかえよしを・作 上野紀子・絵

クリエイト・グリーティングブック







こうのとりが
たろうちゃん
おとうさんの 
いちろうさん
おかあさんの 
はなこさんに
とどけるために
みつけしに むかって
とんで いました。
たろうちゃんが うまれる2006ねんがつにちごぜん1000ふんまでには まだだいぶじかんもあるなあ。ちょっとひとやすみしていくかな。」
こうのとりはずっととびつづけていたので つかれていたのです。








こうのとりは きれいなおはなばたけにまいおりました。
「きもちのいいおはなばたけだ。」こうのとりが そういってやすんでいるあいだに 
たろうちゃんは はいはいしておはなばたけのさんぽに でかけました。







たろうちゃんが おはなばたけにはいっていくと そこにきれいなようせいのおうじょさまが あらわれました。
「ここからは ようせいのくにですよ。ようせいでないとはいれませんよ。」
たろうちゃんは なんのことだかわかりません。するとようせいのおうじょさまは
たろうちゃんを ようせいにしてあげましょう。」
と いってつえをふりました。







するとたろうちゃんのせなかに かわいらしいはねが はえました。
はねがはえると そこにちいさなはなのようせいが あらわれました。
「わたしがようせいのくにをあんないします。」

たろうちゃんは はなのようせいのあとについて おはなばたけのうえを とんでいきました。







「ようせいのくにの おともだちにしょうかいしてあげましょう。」
はなのようせいは 
たろうちゃんをみんなのところにつれていきました。
「みなさーん あたらしいようせいの
たろうちゃんですよー。」
おはなにたくさん ちいさなようせいたちがあつまってきました。
あたらしいおともだちができて みんなうれしそうです。
たろうちゃんのかんげいかいを しましょう。」
みんなが いいました。







ちいさなようせいたちは たろうちゃんのために ジュースをつくろうと たくさんのくだものをもってやってきました。
たろうちゃんのためのごちそうです。
「どうしてみんな はじめてあったのにこんなにしんせつにしてくれるの?」
「だって
たろうちゃんの よろこぶかおがみたいんだもの。」
ちいさなようせいたちが こたえました。
たろうちゃんはうれしくて ジュースをいっぱいのんでしまいました。


「それでは どんどはみんなで かくれんぼをしましょう。わたしがおにになるから みんなかくれていいですよ。」
と はなのようせいがいいました。







それをきくと みんなはあっというまにおはなのかげに かくれました。
たろうちゃんも いそいでおはなのかげにかくれました。
でも みんなすぐにはなのようせいに みつかってしまいました。







「こんどは おにごっこをしましょう。」
はなのようせいがいうと
「こんどは
たろうちゃんが おにになる。」と たろうちゃんが いいました。
「えっ 
たろうちゃんが?」
みんなは おどろきました。
「どうしておになんかになるの?」と みんなは
たろうちゃんにたずねました。
「だって みんなのよろこぶかおがみたいんだもの。」と 
たろうちゃんは こたえました。







みんなは たろうちゃんがこころのやさしいこだと おもいました。
それでようせいのおうじょさまが たろうちゃんをようせいにしたんだとおもいました。


ちいさなようせいたち みんなはそらたかくのぼりました。
とりさんがやってきて びっくりぎょうてんしていました。
たろうちゃんは たのしくてたのしくて いつまでもとびまわっていました。







あまりとんびまわっていたので みんなつかれてしまいました。
ちいさなようせいたちは おはなのうえにまいおりて おはなのつぼみのなかで おひるねをしました。
たろうちゃんの まわりにみんなよりそって しあわせそうにねてしまいました。







しばらく ねていると
どこからかかすかなこえが きこえてきました。
たろうちゃん。」
「あっ こうのとりのこえだ。」
みんなも「きこえる きこえる。」と いいました。
たろうちゃんが みあたらないのでこうのとりが しんぱいしてさがしているのです。
「もう いかなくては。」たろうちゃんは いいました。







「またあそびにきてもいい?」
たろうちゃんが たずねました。
「でも にんげんになったら ようせいでなくなっちゃうから わたしたちのことなんて きっとわすれちゃうよ。」
ちいさなようせいたちが いいました。
「ぜったいに わすれない!」
たろうちゃんは おおきなこえでいいました。
「さようなら またくるね。」







たろうちゃんは こうのとりのこえのするほうへ ようせいのくにのおはなばたけから でていきました。
するとたろうちゃんのせなかのはねが きえました。
「さようなら またあそびにきてね。」
ちいさなようせいたちは たろうちゃんにてを ふりました。







たろうちゃんがいってしまうと ちいさなようせいたちは
たろうちゃんは わたしたちのことなんかすぐに わすれちゃうよ。もうようせいじゃないんだから。」
「そうだよね。はねがないんだものね。」
と かなしそうにいいました。







すると そこにまたようせいのおうじょさまが あらわれました。そしていいました。
「だいじょうぶ。たろうちゃんはこころがようせいになりましたからね。 はねなんかなくても いつまでもみんなのことを わすれませんよ。」
ちいさなようせいたちは あんしんしました。
「そうだよ。たろうちゃんはようせいのこころをもった ステキなにんげんになるよ。」
「そうすれば きっとまた あそびにきてくれるよ。」







たろうちゃん
ようせいのこころ わすれないでね!







たろうちゃん
みつけクリニック
やまだせんせいの おかげで
しんちょう 
50センチ
たいじゅう 
2800グラムで
たんじょうしたのでした。


おとうさんとおかあさんは
たろうちゃんがうまれて だいかんげきでした。
おばあちゃん おじいちゃん
たろうちゃんの たんじょうを
おいわいして くれました。


それを みとどけると こうのとりはまんぞくそうなかおをして かえっていきました。


ようこそ!あかちゃん
なかえよしを・作 上野紀子・絵










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